“床几場”の読み方と例文
読み方割合
しょうぎば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなくその右馬介は、高氏のいる野外の床几場しょうぎばへみちびかれていた。高氏が彼と会うときはいつも人をそばにおかないのが例だった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや言うやいな、そこの床几場しょうぎばを躍り出し、ほりの吊り橋を下ろさせて、部下百騎ほどの先を切って駆け出して行く彼だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉は、山上の床几場しょうぎばから、ふと、不審な一軍が野中にかたまり合ったまま、さっきからじっと動かずにあるのを認めて
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)