“樽床几”の読み方と例文
読み方割合
たるしょうぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、そこのうすぐらい土間どまのすみに、生意気なまいきなかっこうをした少年がひとり、樽床几たるしょうぎにこしかけ、頬杖ほおづえをつきながらはしを持っていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
咳払いよろしくあって、樽床几たるしょうぎを宙に浮かせて——
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
縄すだれに樽床几たるしょうぎ、土間には八、九名の客が、酒のうん気の中にやんやと騒いでいる様子。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)