“しやうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
床几44.7%
將棋29.8%
娼妓10.6%
將棊4.3%
床机4.3%
象棋4.3%
将棊2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床几しやうぎしたたはらけるに、いぬ一匹いつぴき其日そのひあさよりゆるもののよしやつしよくづきましたとて、老年としより餘念よねんもなげなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と、將棋しやうぎに、またしても、おけにるのが、あら/\、おいたはしい、とわか綺麗きれいどころが、畫伯ぐわはくふとまたしきりむ。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
文子の説によれば、伊達綱宗だてつなむねは新吉原の娼妓しやうぎ高尾を身受みうけして、仙台に連れて帰つた。高尾は仙台で老いて亡くなつた。墓は荒町あらまち仏眼寺ぶつげんじにある、其子孫が椙原氏すぎのはらうぢだと云ふことになつてゐる。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
またこれほど組織立そしきだつて麻雀マアジヤン社會化しやくわいくわしたのも日本にほんだけではあるまいか? 圍碁ゐご將棊しやうぎ花合はなあはせの傳統でんとうながい。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
どんどんとそのあとでまた太鼓を打つた。欄干てすりの前に置いた大きい床机しやうぎの上で弁当を開く近在の人もある。和歌山の親類の客を迎へに停車場ていしやばへ行つて居た番頭が真先まつさきになつて七八台の車が着いた。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
或時は其処で年寄共が象棋しやうぎをさして居るのを見て半日も過すこともあつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)