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將棋
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しやうぎ
ふりがな文庫
“
將棋
(
しやうぎ
)” の例文
新字:
将棋
初冬の夕陽が這ひ寄る縁側、今までガラツ八の八五郎を相手に、
將棋
(
しやうぎ
)
の詰手を考へて居る——と言つた、泰平無事な日だつたのです。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、
將棋
(
しやうぎ
)
に、またしても、お
負
(
ま
)
けに
成
(
な
)
るのが、あら/\、おいたはしい、と
若
(
わか
)
い
綺麗
(
きれい
)
どころが、
畫伯
(
ぐわはく
)
と
云
(
い
)
ふと
又
(
また
)
頻
(
しきり
)
に
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
む。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
上
(
うへ
)
に
趣味
(
しゆみ
)
が
廣
(
ひろ
)
く——
例
(
たと
)
へば
最近
(
さいきん
)
、その
三上
(
みかみ
)
を
對手
(
あひて
)
として、いい
齡
(
とし
)
をしながら(
失言
(
しつげん
)
?)
將棋
(
しやうぎ
)
を
稽古
(
けいこ
)
しかけたりしてゐる。
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
「飛んでもねえ。あつしが勝負事の大嫌ひなことは、親分も知つて居なさるでせう。挾み
將棋
(
しやうぎ
)
でも、ジヤン拳でも勝つたためしがねえ」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
料理屋
(
れうりや
)
を
經營
(
けいえい
)
したり、
子供
(
こども
)
芝居
(
しばゐ
)
に
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
したり、
大衆物
(
たいしうもの
)
もかくし、
現代物
(
げんだいもの
)
もいゝし、
戲曲
(
ぎきよく
)
、
將棋
(
しやうぎ
)
、
香合
(
かうがふ
)
、
女人藝術
(
によじんげいじゆつ
)
、
左傾
(
さけい
)
、
等々
(
とう/\
)
、
三上
(
みかみ
)
の
神出鬼沒
(
しんしゆつきぼつ
)
が、
辟易
(
へきえき
)
する
位
(
くらゐ
)
に——
世間語
(
せけんご
)
からいへば、
氣
(
き
)
が
若
(
わか
)
く
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
町内
(
ちやうない
)
の
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
が
陣取
(
ぢんど
)
つて、
將棋
(
しやうぎ
)
をさす、
碁
(
ご
)
を
打
(
う
)
つ。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「何しろ莊左衞門といふ人は、町人のくせに學問が好きで、小唄も
碁
(
ご
)
將棋
(
しやうぎ
)
もやらないかはりに、四角な文字を讀んで、
唐
(
から
)
の
都々逸
(
どゞいつ
)
を作つた」
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
將棋
(
しやうぎ
)
の相手がありますから、三日のうち一日は此處で暮します。あの騷ぎの時も、此處に居たやうに思ひますが、お菊さんとお吉さんが錢湯へ行く姿を
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
縁臺風景——縁臺
將棋
(
しやうぎ
)
から星の論、
怪談噺
(
くわいだんばなし
)
、若い者の間には、幾組かの戀が生れて、噂は秋に持越されるのです。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
菊屋の用心棒に入り込んだのは一年前、おべつか
將棋
(
しやうぎ
)
の敗けつぷりが
上手
(
じようず
)
で、主人市十郎の御機嫌に
叶
(
かな
)
ひ、今では菊屋の支配人のやうな顏をしてゐますよ。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
安全剃刀のなかつた時代、亭主が度々
髮結床
(
かみゆひどこ
)
へ行つて、
將棋
(
しやうぎ
)
を指してばかり居られなかつた社會の、それは親しみ深い、つゝましやかな風景の一つだつたのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八分通り船を埋めて出た乘合は、先を急ぐともなく總立ちになつたところ、見事な
煽
(
あふ
)
りを
喰
(
くら
)
つて、どつと
雪崩
(
なだ
)
れました。危ふく
將棋
(
しやうぎ
)
倒しになるのは免れました。が
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
將棋
(
しやうぎ
)
を指したり、無駄話をしたり、女達が私に水を持つて來てくれたり、どうせこんな淺間な家ですから、寢付かれはしませんが、それでも、横になつただけで、醉もさめましたよ」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜俳
(
ざつぱい
)
、
楊弓
(
やうきう
)
、香道から
碁
(
ご
)
將棋
(
しやうぎ
)
まで、何一つ暗からぬ
才人
(
さいじん
)
で、五年前先代から身上を讓られた時は、あの
粹樣
(
すゐさま
)
では丸屋の大身代も三年とは
保
(
も
)
つまいと言はれたのを、不思議に減らしもせず
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「とんでもない。年期を入れたのはヘボ
將棋
(
しやうぎ
)
くらゐのもので」
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
將
部首:⼨
11画
棋
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
“將棋”で始まる語句
將棋倒
將棋盤