“齡”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
とし38.2%
よはひ38.2%
5.9%
れい2.9%
どし2.9%
よは2.9%
よはい2.9%
よわひ2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
化粧よそほつてはゐないが、七難隱す色白に、長い睫毛まつげと恰好のよい鼻、よく整つた顏容かほだちで、二十二といふとしよりは、誰が目にも二つか三つ若い。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
この人はよはひぼ我と同じくして、その家は貴族なり。心爽かにして頓智あり、會話もいとたくみなれば、人皆その言ふところを樂み聽けり。
ながながしただひと
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
判斷はんだん成敗せいはいさすに其人の年れい月日時を聞てを立かんがへをほどこし云ふ事實にかみの如く世の人の知る處なり扨翌日にも成りければ靱負ゆきへは其身の吉凶きつきようを見ることゆゑ沐浴もくよくして身體しんたい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乳母 零餘はした如何どうあらうと、一ねん三百六十にちうちで、初穗節はつほまつりよるになれば、ちゃうどお十四にならッしゃります。スーザンとぢゃうとは……南無なむあみだぶ……おなどしでござりました。
文化ぶんくわとか開明かいめいとかの餘光よくわう何事なにごとからからほりかへして百ねんねんむかしのひとこヽろなかまで解剖かいばうするに、これを職掌しよくしよう醫道いだうめうにも天授てんじゆよはひはうもならず、學士がくし札幌さつぽろおもむきしとしあき
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
黒田家の家來栗山父子は若年の主君を輔導すべきであるのに、よはい八十になんなんとする備後は兎も角も、大膳が引き籠り居るは不都合である。出勤させるやうに取り計はれたがよろしからうと云ふのである。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
少年せうねんよわひやうやく八さいこの悲境ひきようちて、回顧くわいこしてあのやさしかりし母君はゝぎみ姿すがたや、ネープルスでわかれた父君ちゝぎみことなどをおもうかべたときは、まあどんなにかなしかつたらう、いま
とこよが永久の齡・長壽などの用語例を持つたのは、語の方からも、祖先の靈と言ふ考への上に、よにの聯想が働いたからである。常闇の國から、段々不死の國と言ふ風に轉じて行つたのである。