“堀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほり70.6%
ぼり15.7%
9.8%
ほりの2.0%
へい2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかして電車がしばらく来ない時には、河岸かし砂利置場じゃりおきばへはいっておほりの水をながめたり呉服橋ごふくばしを通る電車の倒影を見送ったりする。
丸善と三越 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もと豊後ぶんご杵築きつきの藩士で、大阪なかしまにあった藩の蔵屋敷の定詰じょうづめであったが、御一新ごいっしん後大阪府の貫属かんぞくとなって江戸ぼりに住んでいた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
鳥は園の周囲まはりに鳴き、園丁の鍬にりかへさるる赤土のやはらかなるあるかなきかの湿潤しめりのなかのわかき新芽のにほひよ、めたけれどもちからあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
右衛門督の首を斬ったのは、ほりの弥太郎親経であった。宗盛親子のなきがらは、宗盛の生前の望み通り、一つ穴に葬られた。
「その化物がへいを越したり生垣いけがきをくゞつたり、若くて綺麗な娘のある家ばかりねらつて歩くとしたらどんなもので」