“ぼり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.9%
21.6%
18.9%
5.4%
2.7%
2.7%
文身2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎は氣輕に踏臺を持出すと、頑丈な板仕切の上のこれもけやきの一枚板に、松竹梅をすかぼりにした欄間を覗きました。
去年きょねんれ、ぼりへいったときに、おじいさんが、「新年しんねんは、三がにちあいだ懸賞けんしょうつきで、かんぶなをたくさんいれますよ。」
ある少年の正月の日記 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一望千里の田野を縫うさいの目のような月水ぼりは、すっぽんとともに優良などじょうを産する。ほかでは見られないまでに、持ち味すばらしく、かつ大量に産し、現に大阪市場にまで持ち込まれている。
一癖あるどじょう (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
毎年の事ながら不意の大雪にて廿七日より廿九日まで駅中えきちう家毎の雪ぼりにて混雑こんざついたし、簷外えんぐわいたちまち玉山をきづき戸外へもいでがたくこまり申候。今日も又大雪吹ふゞきに相成、家内くら蝋燭らふそくにて此状をしたゝめ申候。
刺青会で好評を博す刺青の多くは彼の手になったものであった。達磨金だるまきんはぼかしぼりが得意と云われ、唐草権太は朱刺しゅぼりの名手と讃えられ、清吉は又奇警な構図と妖艶な線とで名を知られた。
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
下にカラぼりを掘りめぐらす。そして土は内部へ掻き上げてゆく。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊兵衛はスジ文身ぼりのある二の腕をゴシゴシこすりながら
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)