“賽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さい97.1%
ざい0.7%
まが0.7%
まがい0.7%
もどき0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
與助 大屋さんの話では、左官の勘太郎といふ奴は不斷から身持のよくない男で、本職のこてよりもさいころを持つ方を商賣にしてゐる。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
ドブざい験示げんじを使うという評判が立って、バッタリと淋れてしまった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
右の方は女竹めだけが二三十本立っている下に、小さい石燈籠いしどうろうの据えてある小庭になっていて、左の方に茶室まがいの四畳半があるのである。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その奥の、搏風はふだけゴチックまがいに造った、ペンキ塗のがらくた普請が会堂で、仏蘭西語を習いにく、少数の青年の外には、いつまで立っても、この中へ這入って来る人はない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
初め枳園と富穀とは何事をか論じていたが、万事を茶にして世を渡る枳園が、どうしたわけか大いにいかって、七代目もどきのたんかを切り、胖大漢はんだいかんの富穀をして色を失って席をのがれしめたそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)