“御賽銭”の読み方と例文
読み方割合
おさいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木の葉を座敷にいたり、揚句あげくの果には、誰かが木の葉がお金であったらいいといったのを聞いたとかで、観音様の御賽銭おさいせんをつかみ出して、それを降らせたりしたので
寺内の奇人団 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
またはその小屋を焼く以前に年寄としよりたちが、御賽銭おさいせんをもって御参りする村があるのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
浅草へ行く積りであったがせっかく根岸で味おうた清閑の情を軽業かるわざの太鼓御賽銭おさいせんの音にけがすが厭になったから山下まで来ると急いで鉄道馬車に飛乗って京橋まで窮屈な目にあって
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)