“賽銭箱”のいろいろな読み方と例文
旧字:賽錢箱
読み方割合
さいせんばこ96.8%
さんせんばこ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仁三郎は全くの一人者で、金も係累も、人に怨みを買う覚えもなく、その上、賽銭箱さいせんばこが無事で、取られた物といっては、拝殿の鈴だけ。
扉の方へうしろ向けに、おおき賽銭箱さいせんばこのこなた、薬研やげんのような破目われめの入った丸柱まるばしらながめた時、一枚懐紙かいし切端きれはしに、すらすらとした女文字おんなもじ
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「神様を拝むには、少し遠く離れて拝まなくちゃならねえ、あんまり賽銭箱さんせんばこの傍へ寄って拝んじゃならねえ……ちょうど、この鳥居前あたりがいいところだろう」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)