“さいせんばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賽銭箱88.2%
賽錢箱11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから彼は、賽銭箱さいせんばこの中から破れ靴をだして足につっかけズボンをひとゆすり、ゆすりあげてから、悠々と石段を下りていった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
七兵衛はそういいながら、後ろの壁に押付けてあった鎧櫃よろいびつを引き出して来ました。いつの間にか、お賽銭箱さいせんばこが鎧櫃にかわっている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
稻荷いなりさまが社前しやぜんなるお賽錢箱さいせんばこ假初かりそめこしをかけぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
赤い鳥居が十ばかり、その奧は一間四方ほどの堂があつて、格子の前には、元大きな拜殿の前にあつたといふ、幅三尺に長さ六尺、深さ三尺五寸もあらうと言ふ法外に大きな賽錢箱さいせんばこがあります。