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賽錢箱
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さいせんばこ
ふりがな文庫
“
賽錢箱
(
さいせんばこ
)” の例文
新字:
賽銭箱
仁三郎の
臍繰
(
へそくり
)
——そんなものが若しあつたとしたら、ろくに
鍵
(
かぎ
)
も
錠
(
ぢやう
)
もない、仁三郎の部屋へ忍び込んで、何とかして
奪
(
と
)
るのが本當で、
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
の上に登らなければ取れない鈴の緒を引千切つて
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
潤
(
うるほ
)
ひのある眼で小池の
後姿
(
うしろすがた
)
を見詰めつゝ、お光は
斯
(
か
)
う言つて、帶の間から赤い裏のチラ/\と
陽炎
(
かげろふ
)
のやうに見える小ひさな紙入れを取り出し、白く光るのを一つ紙に包んで、
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
に投げ込み
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
お
稻荷
(
いなり
)
さまが
社前
(
しやぜん
)
なるお
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
へ
假初
(
かりそめ
)
に
腰
(
こし
)
をかけぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
赤い鳥居が十
基
(
き
)
ばかり、その奧は一間四方ほどの堂があつて、格子の前には、元大きな拜殿の前にあつたといふ、幅三尺に長さ六尺、深さ三尺五寸もあらうと言ふ法外に大きな
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
があります。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
徳藏稻荷の
木連格子
(
きつれがうし
)
は、
紅殼
(
べにがら
)
を塗つたばかりだつて、和泉屋の亭主は言つたね、——あの拜殿の鈴を
毮
(
むし
)
り取るのは、
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
の上に登らなきやならねえが、足元が惡いから、鈴を取るとグラリと行く
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
賽
漢検1級
部首:⾙
17画
錢
部首:⾦
16画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“賽錢”で始まる語句
賽錢