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御賽銭
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おさいせん
ふりがな文庫
“
御賽銭
(
おさいせん
)” の例文
木の葉を座敷に
撒
(
ま
)
いたり、
揚句
(
あげく
)
の果には、誰かが木の葉がお金であったらいいといったのを聞いたとかで、観音様の
御賽銭
(
おさいせん
)
をつかみ出して、それを降らせたりしたので
寺内の奇人団
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
またはその小屋を焼く以前に
年寄
(
としより
)
たちが、
御賽銭
(
おさいせん
)
をもって御参りする村があるのである。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
浅草へ行く積りであったがせっかく根岸で味おうた清閑の情を
軽業
(
かるわざ
)
の太鼓
御賽銭
(
おさいせん
)
の音に
汚
(
けが
)
すが厭になったから山下まで来ると急いで鉄道馬車に飛乗って京橋まで窮屈な目にあって
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
柏手
(
かしわで
)
を打って鈴を鳴らして
御賽銭
(
おさいせん
)
をなげ込んだ後姿が、見ている
間
(
ま
)
にこっちへ
逆戻
(
ぎゃくもどり
)
をする。
黒縮緬
(
くろちりめん
)
へ
三
(
み
)
つ
柏
(
がしわ
)
の紋をつけた意気な芸者がすれ違うときに、高柳君の方に
一瞥
(
いちべつ
)
の
秋波
(
しゅうは
)
を送った。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
うんと
御賽銭
(
おさいせん
)
をせしめてやがる。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ただ小野さんは勝手な神に恋の
御賽銭
(
おさいせん
)
を投げて、波か字かの
辻占
(
つじうら
)
を見てはならぬ。小野さんは、この黒い眼から
早速
(
さそく
)
に放つ、見えぬ光りに、空かけて織りなした無紋の網に引き掛った
餌食
(
えじき
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
賽
漢検1級
部首:⾙
17画
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
“御賽”で始まる語句
御賽日