“餌食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えじき83.6%
ゑじき12.3%
ヱジキ3.3%
えさ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「疑いぶかいなあ。いないっていってるのに。——ぼやぼやしてると、虎か大蛇(おろち)の餌食(えじき)にされちまうぜ。はやくお帰りよ、おじさん」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜(よる)になると方々(ほう/″\)を歩(ある)き廻(まは)つて、筍(たけのこ)、松茸(まつたけ)、芋(いも)、稻(いね)、大豆等(だいずなど)の農作物(のうさくぶつ)をあらしたり、木(き)の實(み)を食(く)ひ、野鼠(のねずみ)、兎(うさぎ)なども捕(とら)へて餌食(ゑじき)にします。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
おれの妻の生んだ粟津子(アハツコ)は、罪びとの子として、何處かへ連れて行かれた。野山のけだものゝ餌食(ヱジキ)に、くれたのだらう。可愛さうな妻よ。哀なむすこよ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
たとえば大きな、蒼白い人間の顔を持った大蜘蛛(ぐも)が、その背後の大暖炉の中からタッタ今、私を餌食(えさ)にすべく、モーニングコートを着て匐(は)い出して来たような感じに変ってしまったのであった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)