“餌壺”の読み方と例文
読み方割合
えつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな鉄製かねせい鳥籠とりかごに、陶器でできた餌壺えつぼをいくつとなく外からくくりつけたのも、そこにぶら下がっていた。その隣りは皮屋であった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
文鳥は気でも違ったように、小さいつばさをばたばたやる。その拍子ひょうしにまた餌壺えつぼきびも、鳥籠の外に散乱する。が、男は面白そうに、ただ敏子を眺めていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
餌壺えつぼえさを入れてやると、いきなりくちばしの先でとびかかって、あたり一面にき散らしてしまう。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)