“翼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばさ60.9%
はね25.1%
よく8.2%
たす1.2%
たすく1.2%
1.2%
はがい0.8%
つば0.4%
ウイング0.4%
ハネ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海水浴にひらけているが、右の方は昔ながらの山のなり真黒まっくろに、大鷲おおわしつばさ打襲うちかさねたるおもむきして
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おなじようにつばさがあり、またくちばしがあり、二ほんあしがあるのに、どうして、こうごえだけがちがうのだろう。
紅すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
『富士』は、長さ百米の大きなつばさから、青白いロケットの煙をはきながら、『荒鷲』隊のただ中へ突進した。ごオーッと一陣のつむじ風がまき起る。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
——さあ、その時は、前後も存ぜず、はねの折れた鳥が、ただ空から落ちるような思いで、森を飛び抜けて、一目散に、高い石段を駈け下りました。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「紛れ当りだ。」と健ちやんは云つた。健ちやんの手に拾ひあげられた雀は、力なくはねを働かせてゐたが、間もなくジツとしてしまつた。
周一と空気銃とハーモニカ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
なんだ、もう夜が明けたのか! で、早速、彼はまた動き回り始め、跳ねたり、葉っぱを突っつき回したりしながら、尻尾しっぽを扇型に拡げ、はねを伸ばす。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
さうして引きさかれた眠りを顏に浮べながら、誰もかも半ばよろひ、半ば裸かのまま、部屋から部屋へ、よくから翼へと駈けめぐり、階段を搜してゐた。
と、たちまち近づく飛行機の爆音、来たなと思う間もなく西空にしぞらおびただしい爆撃機のよくかさなり合って真暗まっくらになった。
「わが君。私情にとらわれて国を亡し給うな。彼にかてを与え、兵をかすは、虎によくを添えて、わざとこの国を蹂躙じゅうりんせよというようなものです」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実際と反対に蛇が竜に変ずるてふ誤信を大いにたすけ、また虫様の下等竜すなわち螭竜あまりょうてふ想像動物の基となっただろう。
加ふるに三絃の発明ありてより、すべての趣味の調ふに於て大に平民社界をたす
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
のう衝いて入って死戦して王をたすけて出づ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東京化学製造所長になって、二十五年の間に、初め基礎のあやうかった工場を、兎に角今の地位まで高めた理学博士増田たすくはかく信じているのである。
里芋の芽と不動の目 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
殊にたすくといふ男は、作者が好意を以て描かうとした人間とは全然別種の人間としか考へられない。
北満の事業王とまでいわれる小口たすくの日興コンツェルン。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いま、少年しょうねんいた小鳥ことりは、かみうえからばたきをしてつのではないかとおもわれました。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
早く解いて流したくれないの腹帯は、二重三重にわがなって、大輪の花のようなのを、もろを添えて、白鷺が、すれすれに水を切って、鳥旦那のきたり迫る波がしらと直線に、水脚を切ってく。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うちばず。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「鳥だ鳥だ大きな鳥だ! 手前を大きな鳥と見立て、黐棹槍の高坂流、はがいを突き通してくれべえかな! それ行くぞよ胸板だぞ! 今度は腹だ土手っ腹だ! アリャアリャアリャアリャ大鳥大鳥!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
居睡りをしているのか?「牡丹花下の睡猫すいみょうは心舞蝶ぶちょうにあり」という油断のならぬ猫の空睡そらね,ここへ花の露を慕ッて翩々へんぺんと蝶が飛んで来たが、やがてはがいを花に休めて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
その一部にいくつもの赤い屋根をつばさのように拡げたサナトリウムの建物が
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
暗い廊下を突き当って右へ折れたウイングはじへやへ案内された。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幽顕カクリウツシ(?) 一重の蝉のハネへず。人のニホヒもたぬ吾まなこには
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)