“はがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽掻44.4%
羽交18.5%
羽翅11.1%
羽翼7.4%
7.4%
破蓋3.7%
羽易3.7%
3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三羽さんば羽掻はがいをすくめてまごついた処は、うまれた家の表通りだったのですから……笑事わらいごとじゃありません。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは此間から黒雲五人男に狙われて、平次のところへ逃げ込み、銭形の羽掻はがいの下で暮して居る、菊屋の山之助のことだったのです。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
彼はもう一度雌に寄りそいなおしてから、首を羽交はがいの間に埋めた。
白い翼 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この歌でも、鴨の羽交はがいに霜が置くというのは現実の細かい写実といおうよりは一つの「感」で運んでいるが、その「感」は空漠くうばくたるものでなしに、人間の観察が本となっている点に強みがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
どうかするとその彼の背後うしろへ来て、彼を羽翅はがいで抱締めるようにして、親しげに顔を寄せるものがある。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御客様はそで口を指で押えて、羽翅はがいのようにひろげて見せました。にわかに思直して、
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「それは女の月並文句、強い男の腕で抱きしめられたら、もう羽翼はがいの力も抜けて、今の言葉は忘れるだろう。玄蕃に従え」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何かは堪ろう、蝶の羽翼はがいの紛々と砕けたような、えない姿をその下に倒したかと見れば、意外、御方の眉はきっと上がった途端に、燕をそらす柳の手もと、ヒラリとかわして御方の手に重左の杖はしっかと握りとられてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「鳥だ鳥だ大きな鳥だ! 手前を大きな鳥と見立て、黐棹槍の高坂流、はがいを突き通してくれべえかな! それ行くぞよ胸板だぞ! 今度は腹だ土手っ腹だ! アリャアリャアリャアリャ大鳥大鳥!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
居睡りをしているのか?「牡丹花下の睡猫すいみょうは心舞蝶ぶちょうにあり」という油断のならぬ猫の空睡そらね,ここへ花の露を慕ッて翩々へんぺんと蝶が飛んで来たが、やがてはがいを花に休めて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
胡華こかの家を立ってから、破蓋はがい簾車れんしゃは、日々、秋風の旅をつづけていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「引手山」は不明だが、春日かすが羽易はがい山の中かその近くと想像せられる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
再び那奴しやつはがいべしめざらんにかずと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)