“はがひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽交33.3%
羽翅33.3%
羽易22.2%
羽掻11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とはいへ、さうした苦しみも忘れて嬉しかつたのは、けふの發見だ——雄鷄にはどの雄鷄にもそれぞれ西班牙があつて、それは尾に近い羽交はがひの下に隱れてゐることをおれは發見したのだ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
其時は地主も炉辺ろばたを離れた。真綿帽子を襟巻がはりにして、袖口と袖口とを鳥の羽翅はがひのやうに掻合せ、半ば顔をうづめ、我と我身を抱き温め乍ら、庭に立つて音作兄弟の仕度するのを待つて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
現身うつせみと念ひし時に取持ちて吾が二人ふたり見し』云々、『恋ふれども逢ふよしをなみ大鳥の羽易はがひの山に』
人麿の妻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
いままでビル街や街裏、小料理店や旅館で逢つてゐたそれぞれの覺えが、どれも、ななえ自身が羽掻はがひ攻めにされ身動きの出來なくなつてゐたことが、算へられて眼に見えて來た。
(旧字旧仮名) / 室生犀星(著)