はがい)” の例文
居睡りをしているのか?「牡丹花下の睡猫すいみょうは心舞蝶ぶちょうにあり」という油断のならぬ猫の空睡そらね,ここへ花の露を慕ッて翩々へんぺんと蝶が飛んで来たが、やがてはがいを花に休めて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
「鳥だ鳥だ大きな鳥だ! 手前を大きな鳥と見立て、黐棹槍の高坂流、はがいを突き通してくれべえかな! それ行くぞよ胸板だぞ! 今度は腹だ土手っ腹だ! アリャアリャアリャアリャ大鳥大鳥!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)