“大輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいりん38.7%
おおりん25.8%
おほりん16.1%
おおわ12.9%
だいりん6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑司ぞうし御墓おはかかたわらには、和歌うた友垣ともがきが植えた、八重やえ山茶花さざんかの珍らしいほど大輪たいりん美事みごとな白い花が秋から冬にかけて咲きます。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
谿間たにまの百合の大輪おおりんがほのめくを、心は残るが見棄てる気構え。くびすを廻らし、猛然と飛入るがごとく、むぐらの中に躍込んだ。ざ、ざ、ざらざらと雲が乱れる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かたなゝめにまへおとすと、そでうへへ、かひなすべつた、……つきげたるダリヤの大輪おほりん白々しろ/″\と、れながらたはむれかゝる、羽交はがひしたを、かるけ、すゞしいを、じつはせて
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのころは、タナゴ針といっても、大輪おおわの二厘ぐらいでけっこう釣りになった。この人はタナゴ針も自分でつくり直して使っていた。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
なつのはじめのころに、一ぽんのばらに、しろゆきのようなはなきました。そのはなは、さちが、草花屋くさばなやで、ばなったときのはなよりも大輪だいりんで、香気こうきたかかったのであります。
花と少女 (新字新仮名) / 小川未明(著)