“美事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みごと95.2%
びじ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出来ない相談だから仕方がない。美事みごと撃退されてしまった。俺は駄目だよ。勧められることは上手だが、勧めることはあか下手ぺただからね
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
汽車は右の肩からちゝしたこしの上迄美事みごとに引き千切ちぎつて、斜掛はすかけの胴を置き去りにして行つたのである。かほ無創むきずである。若い女だ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すでに平民へ苗字みょうじ・乗馬を許せしがごときは開闢かいびゃく以来の一美事びじ、士農工商四民の位を一様にするのもといここに定まりたりと言うべきなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
高座にこびを売らぬ見識をもつのと並べて、呂昇の美事びじは、呂昇が芸の人としての如才なさ、あれほどの盛名があればとかく高慢になりがちなものであろうを
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)