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翼
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よく
ふりがな文庫
“
翼
(
よく
)” の例文
つまり、
翼
(
よく
)
が破れているとか、プロペラの
端
(
はし
)
が
欠
(
か
)
けているとか、座席の下に穴が明いとるとか、そういうボロ飛行機でよいのじゃ。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかも、氷上には、単葉の飛行艇が二機、
翼
(
よく
)
を休めているし、水色の作業服を着た人々が、水晶のように美しい氷上を歩いている。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
「わが君。私情にとらわれて国を亡し給うな。彼に
粮
(
かて
)
を与え、兵をかすは、虎に
翼
(
よく
)
を添えて、わざとこの国を
蹂躙
(
じゅうりん
)
せよというようなものです」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
隅櫓
(
すみやぐら
)
とすれすれに何百回となく宮城の上を旋回し、あの方に話しかけようとするように
翼
(
よく
)
をバンクさせたり、宙返りやキリモミをごらんに入れ
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
さうして引きさかれた眠りを顏に浮べながら、誰もかも半ば
鎧
(
よろ
)
ひ、半ば裸かのまま、部屋から部屋へ、
翼
(
よく
)
から翼へと駈けめぐり、階段を搜してゐた。
旗手クリストフ・リルケ抄
(旧字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
▼ もっと見る
射し込む日光を全身に浴び銀色に輝く翼や尾羽根! それは木であり金属であり絹や木綿で作ったものではあるがしかしやはり
翼
(
よく
)
であり立派な尾羽根でなくてはならない。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼らが話している間に、アルカージナとポリーナは部屋の中央にカルタ机をすえ、左右の
翼
(
よく
)
を上げる。シャムラーエフは
蝋燭
(
ろうそく
)
(訳注 複数)をともしたり、
椅子
(
いす
)
を並べたりする。
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
成層圏に達するまでは
翼
(
よく
)
をひろげているが、成層圏に上昇し、いよいよ長距離飛翔に移る際には翼が胴体にぴったり食い着いて、同時にロケットの爆発がはじまるという機構らしく想像される。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
玄白とは初代玄白
翼
(
よく
)
であらうか。玄白は初め子がなかつたので、
建部
(
たてべ
)
氏
伯元勤
(
はくげんきん
)
を養つて嗣とした。其後一児を挙げたのが
立卿予
(
りつけいよ
)
である。
女
(
むすめ
)
の事は伝に見えない。
勤
(
きん
)
と
予
(
よ
)
との
女
(
ぢよ
)
の事も亦同じである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
翼
(
よく
)
のうら滑車に映る影見れば微動しつつあらし飛行はつづく
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
雌花
(
しか
)
は
花下
(
かか
)
に三つの
翼
(
よく
)
ある
子房
(
しぼう
)
がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
そういっているうちに、南の空から
翼
(
よく
)
をつらねて堂々たる姿をあらわしたのは、九機からなるまぎれもない、わが海軍機の編隊であった。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、速舟の
櫓音
(
ろおと
)
がいよいよ烈しい。逃げて行く帆もそれに負けず、狂気の
翼
(
よく
)
を風の空に鳴りはためかせる。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うつらうつらしている海のついむこうに、ミズーリ以下五百艘の艦隊が砲口を Tokyo へむけ、飛行機の
翼
(
よく
)
に鼻の脂を塗ってどっしりと待機していることをあたしは知っている。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
雲の
先
(
さき
)
遥かにし見む我が軽き合金属の
銀灰
(
ぎんくわい
)
の
翼
(
よく
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
飛行機の胴体や
翼
(
よく
)
を組み立てるのだ。
智恵の一太郎
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と、
忽
(
たちま
)
ち近づく飛行機の爆音、来たなと思う間もなく
西空
(
にしぞら
)
は
夥
(
おびただ
)
しい爆撃機の
翼
(
よく
)
が
重
(
かさな
)
り合って
真暗
(
まっくら
)
になった。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして
嵯峨
(
さが
)
から内野方面へ
翼
(
よく
)
をひろげ、その本陣を
神祇官
(
じんぎかん
)
(太政官の一庁)附近において、東南遠くの六波羅の府にたいし、すでに戦闘態勢に入ったということであった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翼
(
よく
)
を左にかたむけるや、たちまち急降下状態をもって、「鉄の水母」の真上におそいかかっていった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
金色
(
こんじき
)
の
大鳳
(
おおとり
)
が屋根に
翼
(
よく
)
をひろげている
鸞輿
(
らんよ
)
ともよぶあの
御輿
(
おんこし
)
である。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なおして、それから改造するんだ。
翼
(
よく
)
を、ロータリー除雪車のようになおし、それから台に車を
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それから
翼
(
よく
)
と翼とのあいだをするりとすりぬけたと思ったとたんに、かれのからだは艇をはなれた。と、かれのからだは平均をうしなって、くるくると風車のようにまわり出した。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彗星号の形は、胴の両側に
翼
(
よく
)
があり、その翼にはそれぞれ大きな噴射筒がついている。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そういっているうちに、あやしい鳩は弾丸のように、その
翼
(
よく
)
にぶつかりました。
電気鳩
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ロータリーの
翼
(
よく
)
は、新造しなくてはならないので、ちょっと材料に困った。しかしそれも、木の板に、
空缶
(
あきかん
)
のブリキ板を貼り、そのうえに、こわれた
金具
(
かなぐ
)
の中から、いいものをよって、取付けた。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“翼”の意味
《名詞》
(つばさ)鳥や航空機などの飛翔体が備え、空気中での飛行のために使用される構造。
(出典:Wiktionary)
“翼”の解説
翼(つばさ)は、鳥や航空機などの飛翔体が備え、空気中での飛行のために使用される構造。さらに広義の用法もある。文脈によっては「ヨク」とも読む。
(出典:Wikipedia)
翼
常用漢字
中学
部首:⽻
17画
“翼”を含む語句
羽翼
翼下
比翼塚
鼻翼
片翼
趙翼
双翼
左翼
翼裾
諸翼
左翼戦線
翼屋
皷翼
鶴翼
比翼
扶翼
鵬翼
右翼
銀翼
機翼
...