“空缶”のいろいろな読み方と例文
旧字:空罐
読み方割合
あきかん90.9%
あきくわん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
認識への道の下にある、心を型どった池の中にはおたま杓子じゃくしがうようよいて、空缶あきかんにいっぱいすくって帰って来たものだ。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
彼の好きな「乾盃かんぱいの歌」だ。するとラツールも笑って、口笛にあわせて空缶あきかんのお尻を木片でにぎやかにたたきだした。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頭のなかは空缶あきくわんのやうにからつぽだつたから、演説は一言一句その儘に入つて往つたが、几帳面な汽車の時間表は、首相の演説にも少しも容捨ようしやはしなかつた。
タフト氏はぶつ/\ぼやきながら、動物園の獣のやうに大きな顔を列車の窓から出して、其辺そこらを見まはしたが、ビスケツトの空缶あきくわんのやうなつぽけな停車場ていしやぢやうには