“空罐”のいろいろな読み方と例文
新字:空缶
読み方割合
あきかん91.7%
あきくわん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドゥモンの砲台のわきから細い裏道づたいに下ってゆくと、すすきに似た草の穂がゆらいでいる砲弾穴に、さびた鉄兜や空罐あきかんがころがっている。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
諸君自身のもっと高い緯度の地帯を探険したまえ——もし必要なら、食いつなぐべき保存食肉を船につんで、そして目印しに空罐あきかんを山と積みたまえ。
入江のなかは、グリン色の澄みとほつた水で、海底の岩や藻や、空罐あきくわんの光りまで判然はつきりと見えた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)