“容捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようしゃ66.7%
ようしや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほのおのような眼に射られると知った十八九の町娘は、おもてを伏せて人混みの中へ潜りました、が、飛附とびついた手先には何んの容捨ようしゃもありません。かばい加減に押し包んだ群衆の中から、ズルズルと引立てて
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
仁右衛門は長幼の容捨ようしゃなく手あたり次第に殴りつけた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一度他の巣の蟻がこの酔ひどれを見つけた事があつたが、その折は少しの容捨ようしやもしないで、いきなり相手を啣へて水溜りのなかにり込んでしまつた。
「八、あの女だ。細工が憎い。女は美いが容捨ようしやのならねえ曲者だ」