“飛附”の読み方と例文
読み方割合
とびつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『おゝ、』と飛附とびつくやうな返事へんじかほしたが、もとよりたれやうはずい。まくらばかりさびしくちやんとあり、木賃きちんいのがほうらかなしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほのおのような眼に射られると知った十八九の町娘は、おもてを伏せて人混みの中へ潜りました、が、飛附とびついた手先には何んの容捨ようしゃもありません。かばい加減に押し包んだ群衆の中から、ズルズルと引立てて
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
まへ案山子かゝしどもを、よこかすめて、一息ひといきけて、いきなりきざはし飛附とびついて、ると、さても、つたわ、たわ。僧形そうぎやうえたりたけの人数にんずは、それこれおなじやうな案山子かゝし数々かず/\
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)