“とびつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛付50.0%
飛着33.3%
飛附16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此うなツては、幾らえらい藝術家も、やなぎ飛付とびつかうとするかはづにもおとる………幾ら飛付かうとして躍起やツきになツたからと謂ツて取付くことが出來ない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
駆けて出て我家わがやかど飛着とびついて、と思ふに、けて、他人ひとの家からは勝手が分らず、考ふれば、毎夜つきに聞く職人が湯から帰る跫音あしおとも、向うと此方こちら、音にも裏表うらおもてがあるか
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ほのおのような眼に射られると知った十八九の町娘は、おもてを伏せて人混みの中へ潜りました、が、飛附とびついた手先には何んの容捨ようしゃもありません。かばい加減に押し包んだ群衆の中から、ズルズルと引立てて
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)