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飛付
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とびつ
ふりがな文庫
“
飛付
(
とびつ
)” の例文
飛付
(
とびつ
)
くように
此方
(
こっち
)
から
扉
(
ドア
)
を開けると、先の日と同じく
古雅
(
こが
)
な青磁色の洋装で、幽里子はニッコリ立っているではありませんか。
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
此うなツては、幾らえらい藝術家も、
柳
(
やなぎ
)
に
飛付
(
とびつ
)
かうとする
蛙
(
かはづ
)
にも
劣
(
おと
)
る………幾ら飛付かうとして
躍起
(
やツき
)
になツたからと謂ツて取付くことが出來ない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『それ
此
(
この
)
拳骨
(
げんこつ
)
でも
喰
(
くら
)
へ。』と
大膽
(
だいたん
)
にも
鐵拳
(
てつけん
)
を
車外
(
しやぐわい
)
に
突出
(
つきだ
)
し、
猛獸
(
まうじう
)
怒
(
いか
)
つて
飛付
(
とびつ
)
いて
來
(
く
)
る
途端
(
とたん
)
ヒヨイと
其
(
その
)
手
(
て
)
を
引込
(
ひきこ
)
まして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
織次は飛んで獅子の座へ
直
(
なお
)
った
勢
(
いきおい
)
。上から新撰に
飛付
(
とびつ
)
く、と
突
(
つん
)
のめったようになって見た。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
恐
(
おそれ
)
の
日
(
ひ
)
に
当
(
あた
)
りて、わが
肉
(
にく
)
新
(
あらた
)
なるべし。」
衆
(
みんな
)
の
後
(
あと
)
から、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
の
赤
(
あか
)
い、
血色
(
けつしよく
)
の
好
(
い
)
い
児
(
こ
)
が
一人
(
ひとり
)
通
(
とほ
)
る。こいつに
眼
(
め
)
を
付
(
つ
)
けて
置
(
お
)
いたのだから、
急
(
きふ
)
に
飛付
(
とびつ
)
いてやつた。この
気味
(
きみ
)
の
悪
(
わる
)
い
手
(
て
)
で、その
口
(
くち
)
を
抑
(
おさ
)
へた。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
▼ もっと見る
『それツ。』と
一聲
(
いつせい
)
吾等
(
われら
)
は
周章狼狽
(
あわてふためい
)
て
鐵檻
(
てつおり
)
の
車
(
くるま
)
の
中
(
なか
)
へ
逃込
(
にげこ
)
んだが、
危機一髮
(
きゝいつぱつ
)
、
最後
(
さいご
)
に
逃込
(
にげこ
)
んだ
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
はまだ
其
(
その
)
半身
(
はんしん
)
が
車外
(
しやぐわい
)
にあるのに、
殆
(
ほと
)
んど
同時
(
どうじ
)
に
飛付
(
とびつ
)
いて
來
(
き
)
た
雄獅子
(
をじゝ
)
のために
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
宗三郎は矢庭に女に
飛付
(
とびつ
)
くと、庭石から
引
(
ひき
)
おろすように、自分の胸に
犇
(
ひし
)
と抱きしめました。無抵抗に宗三郎の腕に倒れた女は、宗三郎の近づく顔の前に、始めてその右半面を見せたのです。
猟色の果
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
虎
(
とら
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
愚
(
おろか
)
な
動物
(
どうぶつ
)
で、
憤然
(
ふんぜん
)
身
(
み
)
を
躍
(
をど
)
らして、
鐵車
(
てつしや
)
の
前方
(
ぜんぽう
)
から
飛付
(
とびつ
)
いたから
堪
(
たま
)
らない、
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
旋廻圓鋸機
(
せんくわいえんきよき
)
のために、
四肢
(
しゝ
)
や、
腹部
(
ふくぶ
)
を
引裂
(
ひきさ
)
かれて、
苦鳴
(
くめい
)
をあげて
打斃
(
うちたを
)
れた。
最
(
もつと
)
も
狡猾
(
こうくわつ
)
なるは
猛狒
(
ゴリラ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“飛”で始まる語句
飛
飛沫
飛騨
飛鳥
飛出
飛白
飛込
飛退
飛翔
飛行