“拳骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんこつ82.6%
メリケン5.8%
げんこ5.8%
こぶし5.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
錢形平次の家の格子戸へ、身體ごと拳骨げんこつを叩き付けて、おへそのあたりが破けでもしたやうな、變な聲を出してわめき散らすのです。
傍にいる壮太をたせた「是は僕の為に、いつも身命を賭して尽してくれる友、拳骨メリケン壮太君です。今度の事件でも第一の功労者です‼」
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
独帝カイゼルはぶつぶつぼやきながら宮城に引きかへした。そして侍医の鼻先に血だらけな拳骨げんこをぐつと突き出した。侍医は叮嚀に繃帯をした。
その頭を拳骨こぶしで、ぽかぽかなぐりつけながら、男泣きに泣いているのは、藩邸の近習番頭取——庄次郎の父、土肥半蔵だった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)