“飛退”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびの65.5%
とびすさ12.7%
とびさが9.1%
とびしさ9.1%
とびす1.8%
とびのき1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引掻(ひつか)きさうな権幕(けんまく)をするから、吃驚(びつくり)して飛退(とびの)かうとすると、前足(まへあし)でつかまへた、放(はな)さないから力(ちから)を入(い)れて引張(ひつぱ)り合(あ)つた奮(はづ)みであつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おお、冷(つめて)え。老人(としより)に冷水(ひやみず)、堪(たま)ったもんじゃねえ。」と呟(つぶや)きつつ、打仰ぎて一目見るより、ひええ! と反(そ)って飛退(とびすさ)り、下駄を脱ぎて、手に持ちはしたれども
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
刃は僅(わずか)に合いました。切尖(きっさき)と切尖が、昆虫の触角のように触れて、ジーンと背筋を走るような電気が腕に伝わると、二人は思わず一歩ずつ飛退(とびさが)って、必死の構えを立て直します。
樹島は、ハッと、真綿に据えたまま、蒼白(あお)くなって飛退(とびしさ)った。そして、両手をついた。指はズキズキと身に応(こた)えた。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
首領の声につれて、五六人の怪漢は、二三間飛退(とびす)さり、懐中電灯の明りを金庫に差し向けます。
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
十分に遣過(やりすご)し後(うしろ)の方より物をも云ず切掛しに三五郎も豪氣(さるもの)なれば飛退(とびのき)さまに拔合せ汝れ重四郎め汝(なん)ぢや惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)