“遣過”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりす50.0%
やりすご40.0%
やりすぎ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野行、浅草行、五六台も遣過やりすごして、硝子戸越がらすどごしに西洋小間こまものをのぞく人を透かしたり、横町へ曲るものを見送ったり、しきりに謀叛気むほんぎを起していた。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先方むかうから来た外套の頭巾目深の男を遣過やりすごすと、不図後前あとさきを見廻して、ツイと許り其旅館の隣家となりの軒下に進んだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
是は驚た、あゝ美術心が有ても駄目だ、余り旨く遣過やりすぎても無益の事だ、貴方はだあの老人が左得手ひだりえてで、筆を持つまで左の手だと云う事を
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)