“遣方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりかた94.4%
やるかた5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが家の庭に立てる位の事なら差支えないがその男の遣方やりかたはそれとなく生徒の父兄を説いて金を出させ地方の新聞記者を籠絡ろうらくして輿論よろん
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その遣方やりかたの実際を見ないで、結果ばかりを見ていうのである。その遣方のしなどは見ないで、唯結果ばかり見て批評をする。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
し身のたのしみと心のたのしみとを併享あはせうくべき幸無さちなくて、必ずその一つをえらぶべきものならば、いづれを取るべきかを知ることのおそかりしを、遣方やるかたも無く悔ゆるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼の行方ゆくへは知られずして、その身の家をづべき日はうしほの如く迫れるに、遣方やるかたも無くそぞろ惑ひては、常におぞましう思ひ下せる卜者ぼくしやにも問ひて、後には廻合めぐりあふべきも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)