“遣手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりて95.8%
つかいて4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここいらは廓外くるわそとで、お物見下のような処だから、いや遣手やりてだわ、新造しんぞだわ、その妹だわ、破落戸ごろつきの兄貴だわ、口入宿くちいれやどだわ、慶庵だわ
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その住職なるものは何者か知らないが、なかなかの遣手やりてと見える、ひとつあたってみようかな、というこころざしを起しました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
主君相馬大膳亮だいぜんのすけのために剣狂丹下左膳が、正当の所有主もちぬし小野塚鉄斎をたおして、大の乾雲丸けんうんまるを持ち出して以来、神変夢想流門下の遣手つかいて諏訪栄三郎が小の坤竜丸こんりゅうまるはいして江戸市中に左膳を物色し
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)