“佩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
53.5%
25.8%
7.7%
はい3.9%
おび1.9%
1.9%
1.9%
おぶ0.6%
たば0.6%
たばさ0.6%
はか0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は、樺桜かばざくら直垂ひたたれ梨打なしうち烏帽子えぼしをかけて、打ち出しの太刀たち濶達かったついた、三十ばかりの年配で、どうやら酒に酔っているらしい。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
朱は車をうながして往ってしまったが、すこし往って振りかえり、びていた刀を解いて人に持たしてよこし、遥かに緯に向って
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お検死の仰しゃるには余程手者てしゃが斬ったのであろうと、それに親父ちゝがたしなみの脇差をして出ましたが、其の脇差は貞宗でございますから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
昨夜、鈴川方に、栄三郎が坤竜をはいして夜討ちに来ていることはきのうの午さがりから豆太郎の偵査ていさによって当方にはわかっていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ワイは支那字ウェイで、威骨ウェイクツとて虎の肩に浮き居る小さき骨でおびれば威を増すとてインドでも貴ぶ(『日本及日本人』新年号(大正三年)二三三頁を見よ)。
王が帰ると間もなく、巡査の徽章きしょうのようなものをけた男が訪ねて来た。アピア市の巡査ではない。所謂いわゆる叛乱者側(マターファ側の者をアピア政府の官吏は、そう呼ぶ。)
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
尾張にタヾに向へる、尾津ヲツの崎なる一つ松、あせを。ひとつ松 人にありせば、大刀けましを。キヌ着せましを。一つ松、あせを(景行記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カツテ手ヅカラ扁額へんがくヲ書シテ賜ハル。末ニ玉岡先生ニ呈スノ五字ヲ署ス。マタ栄トイフベシ。翁巧思アリ。ただニ金石ニ画ヲ刻スルノミナラズ。平生おぶル所ノ木剣茶籃ちゃかご皆ソノ手ニ成ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
とほくはゆみ張裂はりさくむね押鎭おししづめ打果さでや置べきかとすそみじかに支度したくを爲し既に一刀たばさんて出行でかけんとする其の折柄をりから後ろのふすま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こしたばさみ此青壯年あをにさいいざ行やれとのゝしりつゝ泣臥なきふし居たる千太郎を引立々々ひきたて/\行んとすれば此方こなたむねくぎ打思ひ眼前がんぜん養父のあづかり金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すなはち出雲の國に入りまして、その出雲いづもの國のたけるらむとおもほして、到りまして、すなはち結交うるはしみしたまひき。かれ竊に赤檮いちひのきもちて、詐刀こだちを作りて、御はかしとして、共に肥の河にかはあみしき。
必しも、ひもの古義には、下びを直に指す処はない。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)