“おぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
76.4%
背負17.9%
脊負1.4%
飯富1.4%
0.7%
小夫0.7%
0.7%
被負0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真暗いのにおぶつて裏の方へつれて出て、人の寝入つてる夜中にそこらを負り歩いてすかしながら、お可哀さに私までおろ/\泣いて
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
石屋の親方が自分を背負おぶって、世話をしてくれたのも、銑さんが船を漕いだのも、浪も、鴎も夢ではなくって、やっぱり今のが夢であろう。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鳶の清五郎は雞小屋の傍まで、私を脊負おぶって行ってれた。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
宿将飯富おぶ兵部等、「先年以来未だ一度も手詰の御合戦なし。此度このたび是非とも、御一戦しかるべし」
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
カツテ手ヅカラ扁額へんがくヲ書シテ賜ハル。末ニ玉岡先生ニ呈スノ五字ヲ署ス。マタ栄トイフベシ。翁巧思アリ。ただニ金石ニ画ヲ刻スルノミナラズ。平生おぶル所ノ木剣茶籃ちゃかご皆ソノ手ニ成ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鳥羽伏見で敗れると、小河、小夫おぶの両家老は、敗兵を率いて、大坂から高松へ逃げ帰った。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
押拭おしぬぐさやをさめこしおぶれば父は再度ふたたび此方こなたに向ひ此家に長居する時は眞夜中まよなかなりとも如何なる人に知れて繩目なはめはぢを受んと言も計られねば早く立去り支度したくをしてと云にお光も心得て父諸共もろともに家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしに交渉して来た他の男は、わたくしにすがり寄りわたくしに被負おぶさり、わたくしに何か強請ねだりごとをする乞食臭いところがありました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)