“せお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背負75.8%
脊負18.9%
2.1%
瀬尾1.1%
背荷1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは唯はた目には石鹸せつけん歯磨はみがきを売る行商ぎやうしやうだつた。しかし武さんはめしさへ食へれば、滅多めつたに荷を背負せおつて出かけたことはなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その四角なる雪を脊負せおひあるひは担持になひもちにするなど暖国だんこくの雪とは大にことなり、雪にえだを折れじと杉丸太をそへてしばりからげおきたる庭樹にはきなども
登山袋をせおつたりして妻も一処に打ちはしやぎながら村境ひの橋を渡つて来る……おや/\、俺の知らぬ間に彼等は旅行でも試みたのかな? と僕がちよいと眼を視張ると、次に
サンニー・サイド・ハウス (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
しかしこの種の手術を施行しこうするについては、瀬尾せお教授のやっておられるように、くまで公明正大でなければならぬと思う。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つとにくるんだ土民の衣裳やら草鞋わらじなどであった。牛若の衣裳はすべて脱がせ、代りにそれを着せて、むさいぼろきれで顔をつつんだ。背には背荷せお梯子ばしごとよぶ物をしょわせて、短い山刀を腰にさして与えた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
墓を掘り棺を破って十一娘のしかばねを出し、穴をもとのように埋めて、自分でそれをせおって三娘と一緒に帰り、それをねだいの上に置いて三娘の持っていた薬を飲ました。
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)