“歯磨”のいろいろな読み方と例文
旧字:齒磨
読み方割合
はみがき70.0%
はみが30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが諸君、だがね諸君、歯磨はみがきにも種々いろいろある。花王歯磨、ライオン象印、クラブ梅香散……ざっとかぞえた処で五十種以上に及ぶです。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
砂原にはライオン歯磨はみがきの大きな立看板があり、鉄橋の方を時々、汽車がごうと通って行った。夢のように平和な景色があったものだ。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)
それは唯はた目には石鹸せつけん歯磨はみがきを売る行商ぎやうしやうだつた。しかし武さんはめしさへ食へれば、滅多めつたに荷を背負せおつて出かけたことはなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さらにあわれをとどめたのは——大勢おおぜいの客を呼びあつめ足駄あしだばきで三ぼうにのっていた歯磨はみがき売りの若い男、居合いあいの刀を持っていたところから、一も二もなく目がけられて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)