“たばさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手挟58.5%
手挾31.7%
4.9%
手挿2.4%
2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云うと老師は立ち上がり不思議な機械を小脇に抱え、ふすまをあけて廊下へ出た。そこで数馬も大小手挟たばさみ後につづいて廊下に出た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二本手挾たばさむ望もないが、幸ひ娘のお玉は氣象者、顏かたちも親の口からは申し憎いが先づ十人並に勝れて生れついて居る。
殿様のゐる頃には大小をたばさんだ侍が通つたり、騎馬の武士がひづめを鳴して勇しく渡つて行つたりしたもので、昔は徒士かちや足軽の子供などはそこに寄りつけもしなかつたものであつたが
花束 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
一人は小太刀、一人は木刀、いずれも腰に手挿たばさんでいた。木刀を手挿んだ一人の方が、肩に薬箱を担いでいた。一見お供と見えるけれど、話の様子では友人らしい。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
前半まえはん手挿たばさんだ小刀へピタリと手をかけたものである。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こしたばさみ此青壯年あをにさいいざ行やれとのゝしりつゝ泣臥なきふし居たる千太郎を引立々々ひきたて/\行んとすれば此方こなたむねくぎ打思ひ眼前がんぜん養父のあづかり金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)