“さしはさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サシハサ
語句割合
54.8%
18.3%
12.5%
8.7%
差挟2.9%
1.0%
差挾1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラッ八と錦太郎はゴクリと固唾かたずを呑みました。事件のあまりに不思議な展開に、考えることも、異議をさしはさむことも出来なかったのです。
ガラツ八と錦太郎はゴクリと固唾かたづを呑みました。事件のあまりに不思議な展開に、考へることも、異議をさしはさむことも出來なかつたのです。
彼女自身の主張については私は多くの異議をさしはさまないではゐられない処や、また矛盾の個所に就いてたゞさなければならない処さへ発見する。
平塚明子論 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
余は既往に於て被害民の数〻簑笠さりつ上京したるを見聞せり。当時余は多少其の間に疑惑をさしはさまざるに非ざりしも、今に至て始めて之を氷解せり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
癖までが全く同じようで、松が時々差挟さしはさむ「阿父さん」という声に気づかなければ、双児ふたごのようだった。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
しかし蘭軒の初に入つた学統を明にせむがために、敢て此に人の記憶を呼び醒すに足るだけのエスキスをさしはさむこととする。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歎願書はわたくしが松田氏の談を記するに当つて、其中間にさしはさんだものである。松田氏は乗船問題の談の末にかう云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
差挾さしはさみし段相違無かと申さるゝに平左衞門其事儀相違無御座候と申立れば又大岡殿には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
渠等かれら兩人野心やしん差挾さしはさみ候事と相見え候と邪辯じやべんふるつて申しければ内記殿は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人を害することがあります「心ひくかたばかりにてなべて世の人になさけのある人ぞなき」と云う歌の通り「なさけさしはさんで害をす」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)