“簑笠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みのかさ64.3%
みのがさ28.6%
さりつ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、心のひとつな婦人ばかりが結束して、頭巾ずきん簑笠みのかさに身をつつみ、命令の時間までに、鎮台へ行こうと誘い合せているのだった。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思いがけない来客は、立てつけの雨戸をはずしてみると、簑笠みのがさをつけて、提灯ちょうちんをその簑の中へ包んでいたのが、静かにその光を庵の中へ向けて
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
余は既往に於て被害民の数〻簑笠さりつ上京したるを見聞せり。当時余は多少其の間に疑惑をさしはさまざるに非ざりしも、今に至て始めて之を氷解せり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)