“みのがさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓑笠60.0%
簑笠40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓑笠みのがさするや否やたちま戸外そとへ出て、物静かに戸を引寄せ、そして飛ぶが如くに行ってしまった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、人々は、土間先の壁にかけてある蓑笠みのがさなど見まわしつつ、そも吉野太夫が、どんな亭主ぶりで款待もてなすことやらと、順に部屋へはいって行った。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正面は粗末なる板戸の出入口。しものかたには土竈どがま、バケツ、焚物たきもの用の枯枝などあり。その上の棚には膳、わん、皿、小鉢、茶を入れたる罐、土瓶どびん、茶碗などが載せてあり。ほかに簑笠みのがさなども掛けてあり。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
最初の簑笠みのがさが、ここで、頼みたいこと、頼みたいことと繰返した内容を明らかにしはじめました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)