“焚物”の読み方と例文
読み方割合
たきもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粗末な食事にも堪え、冬の寒いなかに焚物たきものの乏しいのをもいとわず、熱心にソルボンヌの大学へ通って、物理学の講義を聞きました。
キュリー夫人 (新字新仮名) / 石原純(著)
龍泉寺の樹々も、ここの草木も、焚物たきものとして焚き尽し、立っているのは、風雨に黒くよごれた幾十りゅうかの菊水の旗ばかりであった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのも、人間というやつが元来無精者で、腰をまげて地面から焚物たきものを拾うだけの才覚がないからさ。(エレーナに)そうじゃないでしょうか、ねえ、奥さん。