木も草も枯れ果てて、河内の野は、霜の白さばかりが目に沁みる。 世は戦に次ぐ戦であった。建武の平和もつかの間でしかなかった。楠木正成、弟正氏たち一族の夥しい戦死が聞えた後も、乱は熄まなかった。山は燃え、河はさけび、この辺りを中心として、楠氏の …
著者 | 吉川英治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「主婦之友」昭和15年1月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約22分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約36分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
汝
勢
語
生
士
寂寞
蔵
愛
毛髪
梟
賞
日本
顫
正平
傅人
条
逆上
化
晦
賜
故
拱
嫁
脛当
慥
頸
主
雪崩
乾
正氏
京都
侍
遽
過
漆間
出立
一刻
前
輩
旺
血糊
在
城寨
薬師
摘
畏
捕虜
担
嫩葉
戦
小
怪訝
縁
御簾
年輪
幸
篤
脆
殊勝
水仕
沁
河内
洛内
浪華
淵
減
湛
漲
焚
焚火
焚物
熄
物陰
狩衣
異
疾
瞼
矢叫
神璽
稗
窪地
竦
端
竹山
遺物
裾短
覆布
賊子
跫音
躁
身拵
載
輿
轡
途
道契
遮
階
随身
面
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