“物陰”の読み方と例文
読み方割合
ものかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驚怖(きやうふ)の餘(あま)り物陰(ものかげ)に凝然(ぢつ)と潜伏(せんぷく)して居(ゐ)た鷄(とり)は次(つぎ)の朝(あさ)漸(やうや)く他(た)の鷄(とり)の群(むれ)に交(まじ)つて歩(ある)いたけれど幾(いく)らかまだ跛足(びつこ)曳(ひ)いて居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
福徳の大神(おほかみ)に祈誓をかけたからで、その證據にはあの男が繪を描いてゐる所を、そつと物陰(ものかげ)から覗いて見ると必ず陰々として靈狐の姿が、一匹ならず前後左右に
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし蠅(はえ)を取りつくすことはほとんど不可能(ふかのう)に近いばかりでなく、これを絶滅(ぜつめつ)すると同時に、蛆(うじ)もこの世界から姿(すがた)を消す、するとそこらの物陰(ものかげ)にいろいろの蛋白質(たんぱくしつ)が腐敗(ふはい)して
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)