“ものかげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物蔭56.3%
物陰25.0%
物影12.5%
物䕃3.1%
陰影3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は八五郎を突飛ばすやうに、あわてて物蔭ものかげに身をひそめました。裏口が靜かに開いて、眞つ黒なものが、そろりと外へ出たのです。
福徳の大神おほかみに祈誓をかけたからで、その證據にはあの男が繪を描いてゐる所を、そつと物陰ものかげから覗いて見ると必ず陰々として靈狐の姿が、一匹ならず前後左右に
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
つぎのはなしは、さむふゆのことです。うみうえは、あいかわらず、ぎんのようにこおっていました。そして、わたすかぎり、なんの物影ものかげまるものとてはありませんでした。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
陰影ものかげのそこここに、やや強く光かぎりて
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)