物影ものかげ)” の例文
呼び始終しじう事共ことども委曲くはしくはなし又七樣へきずを付け其身も咽喉のんどすこ疵付きずつけ情死しんぢうと云ひてなくべしとをしへ頼み居たるを長助は物影ものかげより是をきゝて大いに驚きながらなほいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つぎのはなしは、さむふゆのことです。うみうえは、あいかわらず、ぎんのようにこおっていました。そして、わたすかぎり、なんの物影ものかげまるものとてはありませんでした。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
大いなる物影ものかげの狂い動けるを。
物影ものかげ」の亡骸なきがら守る
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)