“熄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
94.8%
1.3%
1.3%
やす1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗厳も「道」を求めてまない。人生の道、兵法の道、禅の道、極まりのない道である。——おたがいに迷悟の定まらない者同士が
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折から灯籠の中のの、香油は今や尽きに尽きて、やがてゆべき一明り、ぱつと光を発すれば、朧気ながら互に見る雑彩いろ無き仏衣ぶつえつゝまれて蕭然せうぜんとして坐せる姿、修行にやつれ老いたる面ざし
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
案を払ひ香をひねつては謹んで無量義経の其中に両眼の熱光を注ぎ、兀坐寂寞こつざじやくまくたる或夜は、灯火ともしびのかゝげ力も無くなりてまる光りを待つ我身と観じ、徐歩じよほ逍遥せうえうせる或時は
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして、また窓の下の音楽を聴いていたが、タローガッタはなおやすむ様子もなく河の上に射す月の光に応じた。それは千里に連る原野の秘めた歴史のようであった。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
今、民窮シ、兵疲ルルモ、コトムベカラズ、僅カニ一州ノ地ヲ以テ、吾レ二十倍ノ賊ト持久セントス。コレ臣ガマダカザルノ(戦袍センポウノ意)一ナリ。臣、タダ鞠躬尽力キッキュウジンリョク、死シテ後マンノミ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)