“終熄”の読み方と例文
読み方割合
しゅうそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆえに地に向って、血をおおうことなくいつまでもこれを地にとどめてその血の号叫さけびをして永久に終熄しゅうそくすること無からしめんことを求めたのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
今日に至って終熄しゅうそくしたというわけではないが、噴烟ふんえんはここ十里と隔たった高山の宮川の川原の土手までも、小雨のように降り注いでいるのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
笠置、赤坂は一おう終熄しゅうそくしたものの、伊賀、伊勢、吉野、紀州、西国にまでひそむ正体知れぬ宮方のすべてまでが消えてしまったわけでもない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)