“噴烟”の読み方と例文
読み方割合
ふんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日に至って終熄しゅうそくしたというわけではないが、噴烟ふんえんはここ十里と隔たった高山の宮川の川原の土手までも、小雨のように降り注いでいるのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
噴烟ふんえんの中から越えて来たほどの弁信さんが、こんな平原の小さな川へ落ちて溺れるなんていうことは有り得べきことではないが、この際の、動静のすべてがあんまり案外なものですから
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)