“噴煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんえん71.4%
けむり28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは熱海あたみの海岸などによくある竹のかきいめぐらして、湯槽ゆぶねの中から垣ごしに三原山みはらやま噴煙ふんえんが見えようというようなオープンなものではなく
噴煙ふんえんくははつて火山灰かざんばひやラピリは、噴火ふんか經過けいかともなつて、其形状そのけいじようおいても内容ないようおいても色々いろ/\變化へんかする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
本郷森川宿じゅくを出たお綱と万吉とが、中仙道をはかどって、もうそろそろ碓氷峠うすいとうげの姿や、浅間の噴煙けむりを仰いでいようと思われる頃、——三日おくれて、同じ中仙道の宿駅に
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は今朝からほとんど半日の間、何者を待っているのか、何の瞑想に入っているのか、とにかく、立ちもせず身動きもせず、正面の浅間あさま噴煙けむりと向い合ったままじっとしていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)